

第49回日本呼吸療法医学会学術集会
会長 竹内 宗之
国立循環器病研究センター / 大阪母子医療センター
このたび、第49回日本呼吸療法医学会学術集会を、2027年7月3日(土)・4日(日)の2日間、名古屋市のウインクあいちにて開催させていただくことになりました。歴史ある本学会の学術集会を担当させていただくことを大変光栄に思うとともに、その責任の大きさを感じながら準備を進めております。
今回のテーマは「SYNC ひとりひとりの呼吸に、チームで寄り添う。」といたしました。SYNCには、患者さんと人工呼吸器の同調という呼吸療法における大切な概念だけでなく、患者さんの呼吸に医療者が向き合うこと、患者さんの苦痛や想いに耳を澄ませること、そして多職種チームが同じ方向を向いて診療にあたること、という意味を込めています。
呼吸療法は、機械やデバイスを扱う医療であると同時に、息苦しさという極めて大きな苦痛に向き合う医療でもあります。波形や数値を読み解き、呼吸生理に忠実であろうとする姿勢はもちろん重要です。しかし、その先にいる一人ひとりの患者さんが何に苦しみ、何を望み、どのような生活へ戻ろうとしているのかを考えなければ、本当の意味でよい呼吸療法にはならないのではないかと思います。
また、呼吸療法は一人の専門家だけで完結するものではありません。医師、看護師、臨床工学技士、理学療法士をはじめ、それぞれの職種が専門性を最大限に発揮し、互いの視点を尊重しながら対話することで、はじめて患者さんにとって最適なケアに近づくことができます。本学術集会での学びが、参加される皆さまにとって自分の専門性を見つめ直す機会となり、明日からのチーム医療の前向きな変化につながることを願っています。
近年、学術集会のあり方も多様化しています。だからこそ、単に多くの情報を得る場ではなく、参加してくださった皆さまが「来てよかった」「明日からまた頑張ろう」と感じられる学会にしたいと考えています。呼吸療法の基本を大切にしながら、最先端の知見や、少しマニアックな議論にも触れ、それぞれの現場での実践につながるヒントを持ち帰っていただけるよう準備を進めてまいります。
会場となる名古屋は、全国からアクセスしやすく、宿泊や移動の面でも参加しやすい都市です。日中はしっかり学び、議論し、夜には名古屋ならではの美味しいものを囲みながら、職種や施設を越えて語り合っていただければ幸いです。学会場での学びと、会場を離れての対話の両方が、明日からの呼吸療法につながる時間になることを願っています。
多くの皆さまのご参加を心よりお待ちしております。名古屋でお会いしましょう。
